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【什器用語辞典】フラッシュ構造・ベタ芯とは?

2026.08.21
什器コラム

特注什器の製作現場で飛び交う専門用語をサクッと解説するショートコラム。

今回は、分厚い棚板やカウンターの「中身」に関する用語、「フラッシュ構造」「ベタ芯(べたしん)」をご紹介します。

見た目からは全く分かりませんが、什器の軽さや強度を左右する重要な内部構造です。

 

「フラッシュ構造」とは?

フラッシュ構造とは、細い木材でハシゴ状に組んだ枠組み(芯材)の両面に、薄い合板(化粧板など)を貼り合わせた「中身が空洞」の板のことです。

日本の特注什器製作において、最も標準的に使われる構造です。

 

  • 役割①:重量を劇的に軽くする
    分厚い天板や大きな扉でも、中身の大部分が「空気」であるため非常に軽く仕上がります。
    これにより、店舗への搬入や設置がラクになり、扉の開閉もスムーズになります。
  • 役割②:材料費(コスト)を抑える
    中身が詰まった分厚い木材を使用するよりも、材料の量を大幅に減らすことができるため、コストダウンに直結します。

     
    💡 補足:ビスを打つ場所には「芯」を入れる
    中が空洞のフラッシュ構造ですが、丁番(蝶番)などの金物やビスを取り付ける予定の場所には、あらかじめ内部に木材(芯材)を隙間なく詰めておくことで、ネジが抜けないように強度を保ちます。

 

「ベタ芯(べたしん)」とは?

ベタ芯とは、フラッシュ構造とは対照的に「中身に空洞がない(全て芯材が詰まっている)」板のことです。

パーティクルボードやMDF、ベニヤ板などの材料を重ね合わせて厚みを出します。

 

  • 役割①:高い強度と耐久性を保つ
    中身がギッシリと詰まっているため、圧倒的な強度を誇ります。
    本やお酒など重い商品を載せる棚板や、什器全体を支える側面のパネルなど、絶対にたわませたくない(曲げたくない)荷重のかかる部分に採用されます。
  • 役割②:どこでも自由にビスが打てる
    空洞がないため、後からどこにでも自由にフックや金物、ビスを取り付けることができます。

    💡 補足:重さとコストには注意
    非常に頑丈ですが、その分什器自体の重量がずっしりと重くなり、材料費も高くなります。
    そのため、全てをベタ芯で作るのではなく、必要な部分に絞って(適材適所で)使われるのが一般的です。

 

 

まとめ
用語構造特徴とメリット適した用途
フラッシュ構造中が空洞軽くてコストが安い一般的な什器の本体、扉、天板
ベタ芯(べたしん)中身が詰まっている頑丈でたわみにくく、どこでもビスが効く重いものを載せる棚板、強度が必要な柱

 

分厚くて立派なレジカウンターが意外と軽かったり、逆に薄い棚板のカラーボックスがずっしりと重かったりするのは、この「フラッシュ構造」と「ベタ芯」を使い分けているからです。

「この棚には重い商品を置きたい」「後からここにフックを追加するかもしれない」といった要望を事前に伝えておくことで、製作会社はこれらの構造を最適に使い分けて設計してくれます。

ぜひ打ち合わせの参考にしてみてください。

 


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