皆様、こんにちは。特注什器のご提案・製作を手掛ける、什器たろうでございます。
今回は、阪急梅田で開催された某有名アパレルブランドのPOP-UPショップ用什器について、工場での製作プロセスと検品の様子をご報告いたします。
ブランドの世界観を体現するため、極めてシンプルでありながらグレードの高い空間に仕上がりました。完成の様子とあわせて、その裏側にある製作の工夫をご覧ください。
モルタル調×ステンレス調。洗練を極めたハイグレードな意匠
今回の什器は、一切の無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインが最大の特徴です。

ベースとなる外装には「モルタル風のメラミン化粧板」を使用し、内装やアクセント部分には「ステンレスヘアライン風の仕上げ」を採用しております。
無機質でソリッドな異素材を組み合わせることで、アパレルのアイテムを際立たせる洗練されたステージが完成いたしました。
曲線美を支える「R曲面」の裏側と製作手法
壁面什器においてひと際目を引くのが、内装部分の滑らかな「R(カーブ)曲面」です。

このシームレスで美しいヘアライン調のカーブは、金属加工ではなく、木工技術と特殊な化粧シートの組み合わせによって実現しています。特別に、製作中の裏側の構造をお見せいたします。


裏側を確認すると、木材が緻密に組まれていることがお分かりいただけるかと思います。 下地には「カーブ合板」を使用し、職人の手で滑らかなアール形状の骨組みを製作しています。
その木工下地の上から、金属の質感を見事に再現した「3Mダイノックシート」を丁寧に貼り込むことで、この美しいヘアライン曲面を生み出しております。
搬入経路から逆算した「分割製作」と精度
百貨店などの商業施設への納品において、必ず直面する課題が「搬入経路の制限」です。
今回の什器は寸法が非常に大きく、完成形のままではエレベーターや搬入口を通過できません。そのため、設計の初期段階から搬入経路の寸法を細かく計算し、現地で組み上げるための「分割製作」を行っております。

大型の什器であっても、現場で隙間なく美しく連結できるよう、分割部分のジョイント構造も緻密に計算し、加工を施しています。
品質を担保する「工場検品」での最終仕上がり確認
当社では、このようなハイグレードな特注什器を製作する際、必ず出荷前に工場へ足を運び、徹底した仕上り確認(工場検品)を実施しております。

モルタル風メラミンとダイノックシートの取り合い(接点)は美しく仕上がっているか、R部分のシートにシワはないか、分割ジョイントはスムーズに噛み合うか。お客様の現場へ持ち込む前に、工場という明るく広い環境で細部まで厳しく確認することで、確かな品質の什器をお届けしております。
洗練されたシンプルなデザインほど、わずかな粗が目立ってしまうためごまかしが効きません。
カーブ合板を用いた下地の精度、シート貼りの卓越した職人技術、そして搬入を見据えた緻密な設計力。
これらすべての要素が掛け合わさることで、第一線の舞台にふさわしいハイグレードな什器が完成いたします。
「搬入が困難な大型什器を作りたい」「特殊な曲面デザインを実現したい」といったご要望がございましたら、設計から製作、検品までを徹底管理するコレカへぜひご相談ください。
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