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【什器設計ガイド】レジカウンターの寸法と機能的なレイアウト

2026.06.19
什器コラム

店舗の使い勝手とデザインを左右する「店舗什器の設計」について解説するコラムシリーズ。

第1回となる今回は、お店の顔であり、スタッフの作業効率に直結する「レジカウンター」について。

機器の配線や収納量、スタッフの動線までを緻密に計算した、失敗しない寸法の決め方と機能的なレイアウト設計のポイントをご紹介します。

理想の「高さ」と「奥行き」のセオリー

まずは、有人レジにおける基本寸法の目安です。

カウンターの寸法
  • ハイカウンター(高さ 950mm 〜 1,100mm)
    立ち接客がメインのアパレル店舗や飲食店に多い設定です。
    お客様が立ったままサインや会計をしやすく、スタッフ側も立ったままスムーズに包装作業ができます。
    特に「1,000mm(1メートル)」は、多くの日本人にとって使いやすい基準値です。
  • ローカウンター(高さ 700mm 〜 750mm)
    椅子に座ってじっくり接客する宝飾店や高級サロンなどで採用されます。
    一般的なデスクと同じ高さに設定することで、落ち着いたコミュニケーションを促します。
  • 天板(奥行き450mm 〜 600mm)
    レジ端末を置き、お客様が荷物を置くには最低450mm必要です。
    包装作業が多い場合は、600mm程度のゆとりを持たせます。

 

車椅子への配慮(バリアフリー)

クリニックや公共空間などでは、ハイカウンターの横に高さ700mm程度のローカウンターを併設し、車椅子の前輪と膝が入り込めるよう「足元を空洞にする」ユニバーサルデザインも必須の知識です。

 

満足度と効率を上げる「3つの要素」

お客さま側の「荷物置き(バッグレスト)

財布を出す際、カバンを置ける場所があるかどうかは接客の質を大きく左右します。

カウンター前面に奥行き150mm〜200mm程度の台を設けます。
これ以上深いとお客さまとスタッフの距離が離れすぎてしまうため、適切な寸法を見極めるのがポイントです。

 

レジ周りの「目隠しパネル」

POSレジの背面や配線、スタッフの手元をお客様から見えないように隠します。

接客天板よりお客様側のパネルを150mm〜250mmほど高く設計します。このとき、パネルの影でスタッフの手元が暗くなりレジミスが起きないよう、パネル裏に目立たない「ラインLED」を仕込んで手元を照らす工夫も特注ならではの配慮です。

特注レジカウンター

店員側の「効率的な収納」と「専用スペース」

スタッフが一歩も動かずに作業を完結できるレイアウトを目指します。

釣銭ストックを守る「鍵付き引き出し」や、指定サイズのキャッシュドロアがぴったり収まる空間を確保します。
PC作業がある場合は、天板下に「スライドレール付きのキーボード台」を仕込むと作業スペースを広く保てます。

天板の「素材」は耐久性を最優先に

レジの天板は、硬貨や鍵、カバンの金具などが常に擦れる「店舗で最も過酷な場所」です。

そのため、塗装仕上げの木材は避け、傷がつきにくくアルコール消毒も可能な「メラミン化粧板」や「人工大理石」などの耐久性を優先した素材を選定をするのが鉄則です。

 

急拡大する「セルフレジ・セミセルフレジ」特有の設計ポイント

ユニクロ、無印良品、ダイソー、大手スーパー、コンビニなど、現在あらゆる小売店で導入が進んでいる無人レジ(セルフレジ)や、スタッフが商品登録のみを行うセミセルフレジ。これらは「お客様自身が操作する」ため、有人レジとは全く異なる設計アプローチが必要です。

  • 「カゴ置き」から「袋詰め」までのスムーズな動線
    「未会計のカゴを置くスペース」→「スキャン・モニター操作部」→「袋詰め(マイバッグ)スペース」という一連の動作が、左右どちらか一方への横移動だけで完結するレイアウトが鉄則です。
  • RFID(ICタグ)一括読み取り什器の注意点
    アパレルなどで導入されている、商品を所定の場所に置くだけで一括スキャンできるRFIDレジ。この読み取りエリア(凹み部分など)の周囲に金属素材を使用すると電波が干渉してエラーの原因になるため、非金属の素材(木材や人工大理石など)で設計するといった専門的な配慮が不可欠です。
  • モニターの角度と高さ(ユニバーサルデザイン)
    身長の低いお子様や車椅子の方でも画面が反射せずに見え、かつタッチしやすいよう、モニターの角度調整機能や、全体の高さをやや低め(800mm前後)に設定する配慮が求められます。

 

まとめ:運用から逆算する設計が鍵

レジカウンターの設計で最も大切なのは、「そこで誰が、どう動くか」を徹底的にシミュレーションすることです。

「カバン置きがない」「レジの配線が丸見え」といった小さな課題は、すべて設計の工夫で解決できます。

コレカでは、最新のセルフレジ機器の組み込みから、従来の機能的な有人カウンターまで、業種やオペレーションに合わせた最適なレイアウトプランをご提案しています。レジ周りの設計でお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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