
目次
はじめに
「見積もりより高くなった…」「納期に間に合わなかった…」
什器を初めて発注される方から、こうした声を耳にすることは少なくありません。什器は店舗や展示会の売上に直結する大切な設備ですが、準備や確認が不足すると大きな損失につながる可能性があります。
この記事では、什器発注で起こりやすい典型的な失敗と、その回避方法をまとめました。これから発注を検討される方に、ぜひお役立ていただければ幸いです。
よくある失敗とその原因
納期遅延
什器製作で最も多いトラブルの一つが「納期に間に合わない」というものです。
原因は主に以下の通りです。
- 図面確定が遅れ、製作開始が後ろ倒しになる
- 工場のキャパシティ不足によりスケジュールが調整できない
- 搬入制約(エレベーターや階段のサイズ)が考慮されていなかった
回避のポイント:初期段階で逆算スケジュールを組み、図面承認の期限を明確にしておくと安心です。また、現場調査を早めに行うことで、搬入時のトラブルも未然に防げます。
予算オーバー
「見積もりは安かったのに、最終的に予算を超えてしまった」というケースもよくあります。
原因としては、
- 設計途中での仕様変更が多発
- 追加工事や材料費が発生
- 見積りに含まれていない項目が後から判明
回避のポイント:発注前に仕様を固め、複数案の見積りを比較しておくと安心です。「木材」「スチール」「アクリル」など素材ごとの価格差も把握できると、後々のブレを防げます。
設計ミス・素材組み合わせ確認不足
什器は木材・金属・アクリル・照明など、複数の素材を組み合わせて作られることが多いため、設計段階での確認不足が大きなトラブルにつながります。
典型的な失敗例は以下の通りです。
- 木材と金属の接合部に無理があり、現場で組立ができなかった
- アクリルと照明の熱対策が不十分で、短期間で変形した
- 各素材の寸法の遊び(クリアランス)が考慮されておらず、製作したパーツ同士が現場でうまくはまらなかった
(例:木材の厚み誤差+金属曲げ精度が重なり、ネジ穴やジョイントが合わなくなる)
回避のポイント:図面承認時には、設計が図面上で成立しているかだけでなく、素材ごとの加工誤差や許容差を考慮しているかを確認されることをおすすめします。重要な什器については試作品(モックアップ)を作成し、現場での組立シミュレーションを行っておくとより安心です。
品質トラブル(強度不足・仕上げ不良)
什器は見た目だけでなく「耐久性」も重要です。安さを優先して外注した結果、数か月で壊れたり、塗装が剥がれたりするトラブルもあります。
原因は、
- 設計段階で強度検証が不足していた
- 実績の乏しい業者に依頼した
回避のポイント:過去の施工実績を確認し、必要に応じて試作品を依頼されると安心です。什器は長期的に使用するものなので、最初の投資を適正に行うことが結果的にコスト削減につながります。
搬入・組立トラブル
「什器が現場に入らない」「組立に時間がかかりすぎる」といったケースも発生します。
- 搬入口や通路の寸法を確認していなかった
- 現場に工具や人員が足りなかった
- 図面上では分解・組立可能に見えても、実際には現場作業に無理があった
回避のポイント:事前に現場調査を行い、図面上だけでなく実際の搬入ルートまで確認しておくと安心です。また、組立手順書を事前に共有しておくことで、当日の作業がスムーズになります。
失敗を防ぐためのチェックリスト
発注前に、以下の項目を確認されるとより安心です。
✅ 設計図面の段階で、各素材の寸法誤差や遊び寸法が考慮されているか
✅ 現場調査を行っているか
✅ 図面(寸法・素材・色)は承認済みか
✅ スケジュールに無理がないか
✅ 見積りに抜け漏れがないか
✅ 信頼できる製作実績のある会社か
👉 コレカ株式会社では、木材・金属・アクリル・照明など複数素材を組み合わせた什器の設計・製作を得意としており、各パーツの寸法精度やクリアランスを踏まえた確実に組み立てられる什器をご提供しています。
まとめ|失敗しないために大切なこと
什器発注における失敗の多くは、「設計段階での見落とし」と「確認不足」が原因です。特に、素材の組み合わせや遊び寸法の設計は専門的な知識が求められるため、経験豊富な会社に依頼されることが成功の鍵になります。
コレカ株式会社では、企画段階から図面・素材提案・モックアップ検証・納期管理まで一貫対応を行っております。初めて什器を発注される方でも、安心してご相談いただけます。
この記事の関連トピックス


