
真っ赤な人工大理石天板×黒のメラミン化粧板を使った受付カウンター
スポーツ施設に設置する受付カウンターを製作している真っ最中です。
黒のメラミン化粧板で作った収納スペース付きの土台の上に、真っ赤な人工大理石を設置していく工程をアッセンブリー工場からお届けします。
接着前の仮組とレベル調整が重要
今回の受付カウンターはL型の形状です。
黒のメラミン化粧板で作ったベース土台の内側は、オープン棚の収納になっています
手枚に見える開口は、コンセントを取り付けるための開口となっています。
現場の電気工事で2口コンセントを取り付ける予定です。
人工大理石には規格のサイズがあり、今回は規格サイズよりも大きいため2枚の継ぎ合わせる必要があります。
そのためシームレス接着を採用し、天板の継ぎ目が目立たないように仕上げていきます。

この完成した木工カウンター土台の上に、人工大理石をのせて水平になるようにレベル調整を行います。
人工大理石のシームレス接着では、接着面のわずかなズレが仕上がりに大きく影響します。
そのため事前に水平、直角、面の精度を細かく確認し隙間の出ない状態に調整しています。
調整完了後にベースの木工土台の上に人工大理石をのせます。

シームレス接着の施工スタート
人工大理石専用のシームレス接着剤を、接着面に均一に塗りつけていきます。
2枚の人工大理石の継ぎ目には数ミリのスキマをあけておき、そのスキマを埋めるように馴染むようにたっぷりと塗りつけます。

塗布の後は、人工大理石の天板に両面テープで木片を貼り付け、クランプを使ってしっかりと圧着していきます。
歪みや段差が出ないよう、全体のバランスを確認しながら調整しながらクランプをしめていきます。

シームレス接着剤がはみ出ていますが問題がなく、接着剤がしっかり行き渡っている証拠です。
はみ出す量が少ないと後々、凹みが発生する原因となります。

シームレス接着剤が完全に硬化する前に、はみ出た部分はゴムベラ等を使って取り除いていきます。
季節や種類によって硬化する時間は異なりますが早ければ30分程度~長くて数時間で硬化します。
なので塗布から圧着、はみ出し部分の処理までは短時間で作業を完了させる必要があります。
何種類もの番手を使い分け最終仕上げ
しっかりと硬化した人工大理石の天板の継ぎ目部分を研磨紙を使って整えていきます。
サンドペーパーや研磨ペーパーと呼ばれることもあります。
「#」記号+数字で表記される番手(ばんて)があり数字が小さいほど目が粗く、大きいほど目が細かくなっていきます。
最初は粗めの番手の物で磨いてシームレス接着剤と人工大理石の段差をなくしていきます。
徐々に番手を上げながら研磨していくことで、接着部分と人工大理石がなじんでいきます。
仕上げに、目の細かい番手の研磨紙で天板全体を均一に研磨します。
そうすることで継ぎ目の存在を感じさせない仕上がりとなります。

木工ベースと人工大理石天板の固定
すっかり1枚のL型に仕上がった人工大理石の天板は、今回はベースの木工カウンターに取り付けて配送することになっています。
納品場所が1階で入口も広いので、現場での作業を少しでも減らすために工場で完成させていきます。
天板の裏側には、人工大理石の加工工場で出荷前に「裏打ち」と呼ばれる工程を行ってもらっています。
この裏打ちとは、木桟を人工大理石に接着剤で予め取り付けてもらう作業のことを呼びます。
木工カウンターの天板の内側から、その桟に向けてビスで固定して完成です。

まとめ
人工大理石のシームレス接着は、見た目の美しさだけではなく耐久性にも大きく関わる重要な施工技術です。
加工精度・接着・研磨、一つひとつの工程を丁寧に行うことで、美しい人工大理石天板が完成します。
今回はアッセンブリー工場で作業を行いましたが、納品の現場で作業することももちろんあります。
当社では、用途や設置環境に合わせて最適な仕様・施工方法をご提案しています。
人工大理石を使った什器やカウンターの製作をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
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