
こんにちは、什器たろうです。
今回は、特注什器などで使われるスリットパイプについてご紹介します。
25ピッチ仕様のスリットパイプとは
写真にあるスリットパイプは、25ピッチ(25mm間隔)でスリット加工されたスチールパイプです。
25×40の角パイプをベースに、スリットの長さ・位置・ピッチを指定して加工します。
棚受け金具や可動部材の取り付けを容易にするため、
店舗什器やディスプレイ什器などで幅広く使用されています。

スリット有り/無しを組み合わせた設計
スリットがある部分と無い部分を組み合わせることで、
デザイン性と構造強度の両立が可能になります。
スリット部では、各種ブラケットパーツ(棚受け・ハンガー・サイン取付金具など)を使用し、
用途に応じたレイアウト変更にも対応。
一方の無スリット部は、溶接や補強を行うことで剛性を確保します。
構造体としての安定性を保ちながら、意匠面でもすっきりとした印象に仕上がります。
両面スリット・偏芯スリットにも対応
スリット加工は、片面だけでなく両面スリット(裏表両面への加工)や、
中心からずらした偏芯スリットも可能です。
デザインや取り付け位置の条件に合わせて自由に設計できるため、
空間演出や展示内容に合わせた什器づくりがしやすくなります。

加工ロットとコストの考え方
このようなスリットパイプは、一定数量(ロット)をまとめて製作することで
専用金型やプレス加工を使い、コストを抑えられます。
一方、小ロットではレーザーカット加工となるため、
単価が高くなる傾向があります。
設計段階でロットを見込んでおくことで、
コスト・納期・品質のバランスを最適化することができます。
スリットパイプは、什器の見た目だけでなく機能性にも直結する重要な部材。
設計段階からスリットピッチや方向、ブラケットの種類を考慮することで、
より完成度の高い什器設計が可能になります。
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