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8メートルあるBIGなビュッフェカウンターを製作した話

2025.12.02
ブログ

カフェに設置する 全長8メートルの特大ビュッフェカウンターを製作しました。
今回は、工場で検品してきた写真を交えてご紹介します。
設置場所は、入口から一番目に入る目立つ位置。
大きなR(曲線)と縦スリットのデザインが印象的です。

レジ台とビュッフェ台が一体になったデザイン

ビュッフェスタイルのカフェということで、入口からキッチンの壁に沿って長ーいカウンターを特注で製作しました。
レジ台と料理を並べるカウンターが一体になった構成になっています。

1段下がった長いカウンター部分がビュッフェ台で、Rの端から端までなんと8メートル近くあります。
下部のオープン棚は食器やカトラリーの収納スペースになっており、現場で間接照明(テープライト)が組み込まれる予定です。

普段なかなか見ることのないレジ側の部分です。
レジのキャッシャーを置くスペースは、カウンターよりも下がった位置にあり、お客様から見えないように配慮されています。
什器の中にコンセントを設置するために収納の中の奥には、点検口を設けています。
こうすることで、配線が見えることなくすっきりとしたレジ回りになります。


透かし貼りデザインとR形状の仕上げ

カウンターの腰の部分には意匠として、メラミン化粧板を細く割いて間隔を空けて貼る「透かし貼り」を施しています。
しかしこの作業がなかなか大変な作業です。
特にR(曲面)部分はに細いメラミンをきれいに貼るのは至難の業です。
現場で壁のサイズを採寸してから、製作図面を製作する際に職人に相談しながら幅を調整。
結果、綺麗に収まりました。
このような意匠的な細やかな納まりこそ、特注什器ならではのこだわりです。


分割搬入と現場でのジョイント作業

これほど大きな什器は、一体では搬入できないため複数に分割して製作します。
現場でズレなくぴったりと組み合わせるのは非常に繊細な作業です。

什器同士をビスで結ぶ際、ジョイント部分の黒いラインが目立たないよう、現地で木口を貼って仕上げることがあります。
些細なことではありますが、見え方に大きく関わるので大切な工程です。


ぴったりと繋ぐ「ビスケットジョイント」

天板や棚の接合部はビスで固定できないため、段差や隙間を防ぐために「ビスケットジョイント」を使用します。
名前はかわいらしいですが、正式な木工用接合部品です。

接合部分に溝を彫り、そこへビスケットを差し込み、ボンドを塗って固定。
ビスケットは水分を吸収して膨らむことで、より強固に接合できます。

家具の組立てによく使われる「木ダボ」と同じ原理で、見た目にもきれいに仕上がります。


お手入れしやすく高級感のある仕上がり

天板はメラミン化粧合板で仕上げていますが、今回は木目ではなく 大理石調の石目柄。
白地に黒のマーブル模様が上品で、カフェの雰囲気にもぴったりです。
天然石や人工大理石、フィオレストーンなどは高価になりがちですが、メラミン化粧板であればコストを抑えつつ高級感を演出できます。

ビュッフェカウンターは料理を扱うため、汚れやすく水拭き・アルコール拭きも頻繁に行われます。
その点、メラミン天板は耐水性・耐汚染性に優れお手入れが簡単。
見た目と機能性を両立する素材として最適です。


まとめ

今回ご紹介した8メートルの特注ビュッフェカウンターは、デザインや施工方法など特注ならではの工夫が詰まっています。
現場での施工やジョイント調整など、普段は見えない工程の積み重ねによって完成度の高い什器が出来上がります。
特注什器ならではの細やかな対応とデザイン性が活かされた案件でした。



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